割賦販売が100%になったら、SIMロック解除も検討しうるが──ソフトバンク孫社長
SIMロックの解除については、「中長期的に見るとある意味正しいやり方の1つであり、そういったニーズがあるということに対しては、謙虚に耳を傾けるべきだと思う」(孫氏)としながらも、割賦販売ではない方式でソフトバンクの端末を購入するユーザーも2割程度いるため、すべてのユーザーが割賦販売を利用するようになるまではSIMロックを外すのは難しいとの考えを述べた。
「割賦販売が10割になれば、SIMロックを外すことは可能かもしれない」と孫氏は話す。しかし、2割程度とはいえ販売奨励金を受けて端末を買っているユーザーがいる現状では、「SIMロックがなくなれば、4万円の販売奨励金によってタダ同然で端末を手に入れた顧客が、翌日それを外国に持って行って数万円で売却するといったことが起こりうる」という。
「(現状の販売モデルのまま)SIMロックがない端末を発売したら、おそらく膨大な数が売れ、世界中に3G端末が無料で輸出されるようなことになるだろう。そんなことになれば、あっという間に携帯キャリアの経営は吹っ飛んでしまう。SIMロックをなくすためには、端末の適正なコストが顧客に認識され、割賦販売であれ何であれ、通信料と端末代金が“アンバンドル”される必要がある」
auやドコモの社長と違い前向きな考え方だと思います。
高価な端末を使っているユーザと2年も3年も同じ端末を使っているユーザが全く同じ基本料金で同じインセンティブ分の料金まで負担しているという理不尽な状況は納得できないですから。
端末を高くしたら売れなくなるという考え方は、今回の決算発表の数字を見る限り、そうではないという実績もできたのではないでしょうか。
ユーザが使いたい端末を契約したいキャリアで使うという事が当たり前の日本市場になる事を期待しています。
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