まずはFMC(Fixed Mobile Convergence)という概念から。
IT用語辞書から引用
携帯電話を家の中では固定電話の子機として使えるといったような、移動体通信と有線通信を融合した通信サービスの形態。
狭義のFMCは、先の例のように同一の端末を場所や状況に応じて移動体通信と有線通信の双方で利用できる技術やサービスのことで、携帯電話を家庭のコードレス電話の子機や企業の内線電話として利用するサービスが提供されている。携帯電話で固定電話の安い通話料金を享受したり、社内外どこにいても一台の携帯電話で連絡がつくようになるなどのメリットがある。
広義には、移動体通信と有線通信を密接に連携させる技術やサービス全般を指し、携帯電話のパソコンと同じようにWebメールを開けるようにしたり、プログラム実行機能を使ってインスタントメッセンジャーを実装し、パソコンと文字通信できるにするといった事例まで含まれる。
固定と携帯電話の番号を使い分けずシームレスに利用できるという意味だと思います。自宅でも会社でも外出先でも同じ電話番号を最も安いアクセス回線を利用して電話が可能になるという考え方。
現状の環境でどこまでFMCに近づけるのかIP電話を利用しての検証です。
当然ですがIP電話ですので発着信を行うには常にネットワークに接続されている必要があります。自宅では無線LAN経由、外出先ではパケット通信を利用してみます。
IP電話サービス:Spark Phone
クライアント:Nokia N95
移動時の回線:SoftBankのパケット通信網
自宅無線LAN回線:100M光
会社の無線LAN回線:1.5M光
電話番号:03-xxxx-xxxx
自宅では全く問題なく発着信ができています。移動時はパケット通信を繋ぎっ放しにして待ち受け状態にしておきます。会社内では再び無線LANに接続。
移動時のパケット通信は切断されても自動的に再接続する設定にしました。
【結果】
午前7時に自宅を出て昼休憩が終わる頃には電池は空っぽ。その間3分間の通話が1度だけ。
音質については以下の動画を参考にして下さい。若干パケットが落ちているようですが上り下りともほとんど通話に支障はなさそうです。
料金ですが2分半の通話で利用したパケットは約3MB。契約している料金プランがパケット60です。
このプランでは1パケット当たりの単価は0.02円となりますので3MBで120円の通信料金が発生します。
その他にSpark Phoneの通信料金が必要。対固定で8.4円なのでパケット通信と合わせて144円となりました。
やはりパケット通信料金が高額になってしまうのが一番の問題。次に電池の持ちでしょうか。
無線LANの電波が届かない場所に移動すると、自動的にパケット通信網に切り替えてくれると便利かな。
パケット通信料金が定額になれば、090の電話番号を捨て03番号に切り替えて、安いIP電話の料金でどこにいても発着信ができるのではと妄想中。
はやくキャリアの縛りから逃げ出し、安い料金で世界中どこにいても同じ電話番号を利用したい!