[東京 6日 ロイター] NECが6日発表した2006年10−12月期連結業績は、営業利益が前年同期比46.4%増の350億円だった。携帯電話などのモバイルターミナル・パーソナルソリューション事業が10−12月期で営業黒字化したことが増益に寄与した。
モバイル・パーソナル事業の営業損益は、前年同期の赤字148億円から24億円の黒字に改善。会見した的井保夫専務は、モバイル・パーソナルの好転理由について「海外事業の損失が縮小したことによる」と述べた。
一方、子会社のNECエレクトロニクスが手掛ける半導体事業の営業損益は38億円の赤字(前年同期は70億円の赤字)。IT(情報技術)サービスや、サーバーなどハードやソフトウエアの販売、通信事業者向け通信機器販売などからなるIT・NWソリューション事業の営業利益は前年同期比横ばいの496億円だった。
10−12月期の売上高は同7.1%減の1兆0961億円、経常利益は同1.7%減の229億円、純利益は77.9%減の26億円だった。
07年3月期の通期予想は、売上高4兆6800億円、経常利益400億円、純利益180億円の従来見通しを据え置いた。純利益見通しは、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト14人の予測平均値163億円とほぼ同水準。NECエレクトロニクスは07年1−3月期の業績悪化が見込まれるが、的井専務は「NECグループ全体では極力、他部門で吸収していきたい」と述べた。
NECは海外での事業をかなり縮小しているようです。
海外事業を縮小した事で黒字化するというのは少し残念な気がしますが、一時的な縮小である事を期待したいと思います。
日本企業はやり方を間違えなければ、世界市場でも通用する携帯電話を作れると思います。ぜひ頑張っていただきたい所です。